10月野草観察会のご報告
2022/10/28 - イベント情報
10月の野草観察会が27日(木)にひらかれました。
お天気も良く最高の散策日和。
今年の北岸堤防は、メリケンカルカヤよりセイタカアワダチソウがやや優勢の感あり。物言わぬ植物たちのしれつな陣地合戦…
年によって優勢な植物が違い、堤防の景色の色合いもまた変わってきます。
ホソバアキノノゲシは茎をきると、レタスのような白い汁がでます。
それもそのはず、同じアキノノゲシ属で親戚なのです。でも似てませんね~
ふれあい橋ではカワセミを見ることができました。
↓ この中に映ってます!わかりますか?
ぐーんと拡大してみると…ほら!
これは拡大しすぎてボケボケですが、肉眼ではしっかり見えました。
佐鳴湖のカワセミは人に慣れているので逃げないでその姿をよく見せてくれるといわれます。
こんなとき、ばっちり望遠できるカメラが欲しくなりますねえ。
皆さんカワセミをずっと見ていたいご様子でしたが、すみません、野草観察会続行です。
缶ビールにこんな植物のイラストかかれてることありますよね。
これはホップの親戚のカナムグラです。でも残念ながらこれはビールにならないそう。
ウバメガシのドングリ。ウバメガシは2年成なので、これは去年の春に受粉したもの。
受粉したあと1年間ほど超極小ドングリのままで過ごし、翌年の夏を過ぎる頃から大きくなります。
受粉から1年半以上かけてドングリに成熟するのです。
あま~いムクノキの実が食べごろ。たくさん熟していました。
お味は干し柿?はたまたプルーン??
ゴンズイとクサギの実。写真だとそっくりにみえますが、全くべつの種類です。
赤と黒っぽい色のコントラストで鳥の目にとまりやすくしているそうです。
今回はちょっと頑張って、花見台まで登ってみました。
花見台のサンクンガーデンにはナゾの石像がならんでいて、来園者さんからときどき質問をいただきます。
これらは戦国武将真田幸村の九女、阿安(あやす)姫の供養仏と考えられています。
真田幸村は1615年大坂夏の陣で豊臣方に属して討ち死し、阿安姫は天竜川をさかのぼり、故郷の長野県上田に帰ろうとしました。
しかし、当時の遠江国富塚村安座まで来たときに姫さまは熱病にかかってしまい、看病のかいむなしくお亡くなりになってしまいました。
それで異郷の地で死をとげた阿安姫の魂を供養するための供養仏が、佐鳴湖を望むこの場所に残されたといわれています。
歴史上の人物の関わりもある佐鳴湖。来年のNHK大河ドラマにも登場するのでしょうか。
野草とは関係ないですが、より佐鳴湖を深く知っていただけるようなお話もときどきはさんでいきたいと思っています。
次回観察会は、11月24日(木) 9:30~11:30。北岸管理棟前集合、参加費100円です。
雨天等により延期や中止になる場合、当日8:30にHPでお知らせいたします。
だんだん冬の気配がしてまいりました。寒さ対策をしてご参加くださいね。今年は紅葉がきれいです♪
皆さんふるってご参加ください。お待ちしております!