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8月野草観察会

2022/08/28 - イベント情報

25日に毎月恒例の野草観察会がありました。

朝に雨が強く降り開催が危ぶまれましたが、開始時間にはやみ無事予定通り行うことができました。

 

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さっさと出発したい~という参加者さんのお声が聞こえてきそうですが、集合場所の北岸管理棟前芝生広場は、じつはたくさんの種類の植物があり、なかなか面白いのです。

この日も今までここでは見ることがなかったニューフェイス、スベリヒユを発見。

といっても特段珍しい植物ではなく、むしろ厄介な雑草として知られています。しかし、世界各地で食用とされたり、生薬となったりとても有用な植物なのです。

山形では「ひょう」と呼び山菜として扱われ、干して保存食にもされます。また沖縄では「ニンブトゥカー(念仏鉦)」と呼ばれ、葉物野菜の不足する夏季に重宝されるとのこと。

更にはヨーロッパでは、「パースレイン」という名のハーブとして食用にされ、トルコやギリシャでは生または炒めてサラダにするそうです。すっかり見直してしまいますね!

 

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であい橋ではガガイモが咲いていました。

日本神話のスクナビコナの神(一寸法師のモデルとされる)は、天之蘿摩船(あまのかがみのふね)に乗ってきたといい、これはガガイモの実を2つに割った小さな舟のこととされています。

 

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 こちらは佐鳴湖野草観察会の人気者ゴキヅル。

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可愛らしい実がおおきくなってきました。

ゴキヅルの語源は蓋つきの器 ”合器”からきているといわれますが、その名の通り、実の真ん中が真一文字にわれて蓋が開いたようになり、種がこぼれる仕組みです。

 

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 キカラスウリ

日没後に咲きますが、翌日の午前中くらいまでと、カラスウリより長く咲いています。

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 ヌスビトハギ

佐鳴湖ではあまり見ることができません。会えるとちょっとラッキーな気分。

 

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 サンゴジュの実もいよいよ黒く熟してきました。とってもジューシーな感じ。

 

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センニンソウ

センニンソウの濁りない純白は、つかの間残暑をわすれさせてくれます。

 

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結局、観察会のあいだ雨はほとんど降りませんでした。意外とそういうパターンが多く、佐鳴湖の神様が見守ってくれてるのかも?なんて思ってしまいました。

観察会に足を運んでいただいて、植物の名前やエピソードを知ってもらう。すると、どんどん植物が友達になって好きになる。

それはきっと、佐鳴湖の環境を守りたいという気持ちに繋がると思います。

知ればしるほど好きになる。山までいかなくとも、暮らしの隣の野草たちに、どうぞ会いに来てください。

 

次回は、9月22日(木) 9:30~11:30。北岸管理棟前集合、参加費100円です。

雨天等により延期や中止になる場合、当日8:30にHPでお知らせいたします。

花の季節は確実に秋へと移ってきました。

それでもまだまだ厚さ厳しい日もあるので、帽子や水筒など熱中症対策のうえご参加くださいね♪ お待ちしております!