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6月野草観察会ご報告

2022/06/23 - イベント情報

6月の野草会観察会が開催されました。

今回も西岸をあるくコース。

 

まずは管理棟前でミニミニ植物実験です。

花壇のウスベニアオイ(別名ブルーマロウ)の花をお湯にいれます。

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すると、花びらから色がでて薄い水色がつきますが、

そこに、秘密の白い粉をパラパラすると…

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ピンク色に変身!

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実は、謎の粉はクエン酸。

ウスベニアオイの花弁に含まれるアントシアニンが酸性で赤くなるのをみていただきました。

 

湿地ではヒメガマが咲いていました。

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ガマの花粉は蒲黄(ほおう)と呼ばれる生薬になります。

『古事記』の「因幡の白兎」の説話では、オオクニノヌシノミコトが毛をむしり取られたウサギに、蒲黄を取って敷き散らし、その上に転がるよう教えました。

 

アケビも順調に育っております。

実りのようすをみるのは、なぜかいつも楽しい気持ちになります。

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トキワツユクサの群生。

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南アメリカ原産で日本には昭和初期に観賞用として持ち込まれ、のちに野生化しました。

佐鳴湖公園でもあちらこちらで旺盛な繁殖力をみせていますが、要注意外来生物に指定されているちょっと困った植物なのです。

 

この日はぜひ、お見せしたい花があったので、いつもは入らない炭焼き小屋の裏へご案内しました。

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ハンゲショウの群生です。

小さな木道がここにはあり、美しい白に色づいたハンゲショウのあいだを歩くことができます。

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”ハンゲショウ”の名の由来は、 七十二候のひとつである半夏生(毎年7月2日頃) の頃に葉が白くなるためとする説と、葉の半分だけ白く化粧をしているようだから「半化粧」とする説があります。


ちなみに七十二候の「半夏生」は、この頃に半夏 (カラスビシャク) が生えてくる(花をつける)からだそう。

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ありましたありました!!カラスビシャク、咲いていました!!!(写真中央の茶色っぽいもの)

目立たたないので見つけるのが大変ですが、参加者さんが教えてくれて見ることができました。

本当に、毎回わくわくどきどき。

リピーターの参加者さんも植物に詳しいかたが多く、「こんなの見つけたよ」なんて教えて下さり、新しい発見があってとても楽しいのです。

 

次回の野草観察会は、7月28日(木) 9:30~11:30。北岸管理棟前集合、参加費100円です。

雨天等により延期や中止になる場合、当日8:30にHPでお知らせいたします。

ことしは早々と梅雨明けして、すっかり真夏になってしまいました。

帽子や水筒などの用意はもちろんですが、体調が不安な時は参加を見合わすなど、充分な熱中症対策のうえご参加くださいね。お待ちしております♪