佐鳴湖花便り
2021/06/13 - その他
北岸芝生広場横の調整池。
木製階段を下りた向かい側に、ぽつぽつと白い花のようなものが見えます。
ハンゲショウ(半夏生、半化粧) ドクダミ科
よくみると白いのは花ではなく葉っぱです。
自生のものは減少傾向にあり、地域によっては絶滅が心配されています。
名前の由来はいくつかありますが、葉の一部を残して白くなるのが、まるで半分だけお化粧をしたようだということで”半化粧”と名付けられたとの説があります。
白い葉っぱのわきにある棒状のものが小さな花の集まった花穂です。
下から順番に開花してくると垂れていた花穂は直立してきます。花びらはありません。実をむすぶと、白い葉はまた元の緑色に戻ります。
花が地味で昆虫を誘うことができないので、葉を”半化粧”して目立たせ、昆虫たちを引き寄せる作戦なのだそう。
にごりのない白と明るい緑のコントラストがとても涼やか。
梅雨どきのどこか重くなりがちな気分を晴れやかにしてくれます。