12月野草観察会
2020/12/24 - イベント情報
曇り空の寒い日でしたが,今回も14名のかたがご参加くださいました。
わいわい出発。寒さも吹き飛ぶ!
冬の東岸は寒すぎるので今回も西岸へ。
出迎えてくれたのはニホンズイセン。
花がない季節,凛とした姿がいっそう目を引きます。
スイセンという名は、中国での呼び名『水仙』を音読みしたもの。
「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来します。
水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかだという意味から名付けられたそうです。
野生化して雑草のようによくなっていますが,名前の意味を知るとまた見る目が違ってきますね。
スイセンも良い香りですが,こちらもまた通りがかればかかずにはいられない香り♪
カツラの木
黄色くなった葉は綿あめみたいな甘い香りがします。
真っ赤な紅葉が目をひくハゼノキ。
浜松のような温暖な土地では,ハゼノキやナンキンハゼは紅葉を愉しませてくれる貴重な木。
こちらはすっかり葉を落としてしまったナンキンハゼ
よ~く見ると二本の木が枝と枝をからませて,くっついてしまっています。
”縁結びの木”などといって,佐鳴湖名物のひとつにならないかしら…
゙
さあ皆さん,なんの変哲もない植え込みを見上げてなにを見ているのでしょう。
赤丸のなかにご注目。
分かりにくいので,別日に撮って拡大したものが下の写真です。
ネズミモチ
本来珍しい木ではないですが,外来種のトウネズミモチに圧倒されて,こちらの在来種ネズミモチはすっかり少なくなってしまったのです。
「鳥に感謝しなきゃねぇ」と,神保先生。
日にかざすと側脈(中央から横に走る細い葉脈)が透けるのがトウネズミモチ。透けないのがネズミモチ。
ちなみにトウネズミモチの木はこれ↓
この時期よく見かけますよね。
増えすぎてしまって要注意外来生物に指定されています。
戻ってきて最後に,佐鳴湖のものだけで作った木の実のリースもみていただきました。
佐鳴湖公園では,まだまだ飾りきれないほど色々の実りが見れますよ。
花のない季節の植物観察は寂しいかと思いきや,他の季節にはない豊かな景色がありました。
野草(自然)観察会は毎月第4木曜日9:30~11:30に開催。
次回は1月28日(木)です。
参加費100円。お申込み不要です。
北岸管理棟前でお待ちしております!