佐鳴湖花だより
2020/11/28 - イベント情報
ビワの花がひっそりと咲いていました。
ビワは中国原産で古くに渡来しました。
果実の形が楽器の琵琶に似ていることが名前の由来とされます。
ビワは葉っぱの裏側も実も,そしてつぼみも細かい毛におおわれています。
けむくじゃらなつぼみが開くと,少し黄色味をおびた白い小さな花弁が顔をのぞかせます。
ビワの花が届きそうな場所で咲いていたら,ぜひ香りをかいでみてください。
その姿からは想像できない,デザートの杏仁豆腐のような甘く良い香りがしますよ。
俳句の世界では 「枇杷の花」「枇杷咲く」などの表現は、暦の立冬から大雪の頃(だいたい11/8~12/7くらい)を表す季語とされています。
裏門の気づかぬままの枇杷の花 片山茂子
寒くなってきたころ,うす暗い裏庭にひっそりと咲いている様子が目に浮かぶような句ですね。
日に日にやわらかさを増す太陽の光に照らされ,
植物たちも心なしか,ゆったりとした表情をしています。
寒くなってくると体もかたく縮こまりがち。
暖かい時間を選んで,ほっと一息お散歩にいらっしゃってください。