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日本神話に登場する植物

2020/09/17 - イベント情報

日中はまだまだ暑いですが,朝晩は大分過ごしやすくなってきました。

公園の野草たちも元気を取り戻したかのように,色とりどりの花を咲かせ始めています。

 

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ようやく盛りを迎えたクズの花。

猛暑のせいで,開花が遅めだったようです。

 

よく見かけるのは上のような赤紫色のものですが,北岸の新川にかかる ”であい橋” のたもとには薄桃色のクズが咲きます。

鳥の ”トキ” の羽の色のようだということで,『トキイロクズ』と呼ばれたりします。

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赤紫色とはまた印象がちがって,優しげな雰囲気でこれも素敵ですよね。

 今,段子川岸で沢山咲いています。

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 ほかにも色々な花が咲いていますよ。

秋の花は心なしか,つつましやかな雰囲気がします。

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 マメアサガオ

 

 

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 ヤハズソウ

 

 

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左,ヘクソカズラ(名前がかわいそうです)

右はイタドリ

 

 

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アシタバの花。

傘のような形に小さな花々が集まるのは,セリ科の特徴的な咲き方です。

 

 

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 ガガイモ

写真ではわかりづらいですが,細かな毛がたくさんある変わった花です。

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ガガイモは古名をカガミまたはカガミグサといい,語源には諸説あります。

イモと名前についていますがそれは根のことではなくて,実の形がイモのようだからだと言わています。

実が割れると,内側が鏡のように光っているのでカガミイモの名がつき、これが訛ってガガイモとなったとか。

日本神話では、スクナビコナの神は天之蘿摩船(あまのかがみのふね)に乗ってきたといい、これはガガイモの実を2つに割った小さな舟のことだそう。

因みに,ちいさな神様のスクナビコナは一寸法師のモデルだと言われています。

 

なにげなく咲いている足元の野草も,名前の由来などをたどると思いがけず歴史と繋がっていて興味が尽きません。

涼しくなった朝や夕。

いつもより少しゆっくり歩いて、いにしえに思いを馳せながら,小さな花たちに目を止めてみてはいかがでしょうか。