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夏景色のはじまり

2020/07/23 - イベント情報

漕艇場入り口のホルトノキが満開です。

蜜が豊富に出るようで,大きなハチ小さなハチ,沢山訪れていました。

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常緑樹ですが古い葉は落ちる前に紅葉します。

年中ちらほらと赤い葉っぱが見えるのがホルトノキの特徴。

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 このホルトノキという変わった名前,あの平賀源内が命名したといわれています。

「ホルト」とはポルトガルのことを意味していますが,源内はこの木を「ホルトカルの油」(江戸時代に薬用に使われていたオリーブ油のこと、ホルト油ともいう)の採れる木であると勘違いして紹介してしまったそうです。

オリーブとはまったく別の種類の木ですが,実がオリーブにそっくりなのでそんな勘違いをしてしまったようです。

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 樹形がヤマモモの木に似ているのでイヌヤマモモという別名もあります。

実際はポルトガル原産ではなく,日本に古くからある在来種です。高名な学者でもそんな間違いすること,そして,それが現在まで木の名前として残っているなんて面白いですね。

 

 園内は他にも夏の花で彩られはじめました。

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ヤマノイモの花

雄株と雌株があり、雄花は直立し、雌花は垂れ下がります。 

 

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ノカンゾウ

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佐鳴湖公園で見られる数は少ないので大切にしたい花です。

 

クサギも咲き始めました。

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葉っぱに独特の匂いがあり,『くさい木→クサギ』と名づけられました。(ピーナッツみたいな美味しそうな匂いという人もいます。)

でも,意外なことに花はジャスミンのような,甘い良い香りがします。

アゲハ類はこの花が大好きで,満開になった木のまわりを何匹もの蝶が舞う姿は,とても幻想的で美しいものです。

 

最後は地味ですが,これも花!

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 ジュズダマです。変わった形をしていますね。

ありふれた植物たちも,すこしだけ足をとめて覗き込んでみると,色々な発見があって面白いですね。