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6月野草観察会ご報告

2023/07/06 - イベント情報

6月の観察会は雨のため一週間延期となり6月29日に開催されました。

 

先月の観察会で「ハスの葉っぱはどうして水をはじくの?」というご質問をいただきましたので、今回ヨーグルトの蓋でご説明しました。

ヨーグルトの蓋は、ヨーグルトが付いてしまわないように作られています。これは、表面の細かい凸凹で水を弾くハスの葉にヒントを得て開発されました。

このような生命や自然界の仕組みから学び、それをまねして活かすことをバイオミミクリー(生物模倣)といいます。

 

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集合場所を出発してすぐ、ちょっと変わったものを発見しました。

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ミシシッピアカミミガメのものと思われる卵のカラです。薄くて真っ白で、まるで白いはなびらが散っているようです。

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生き物に詳しいかたのお話では、おそらく穴に産み付けていたものがカラスによって掘り起こされてしまったのだろうとのこと。

小さいうちはミドリガメと呼ばれ、ペットとして愛されてきたアカミミガメですが、在来生物に大きな影響を与えるなどでアメリカザリガニとともに、2023年6月1日から「条件付特定外来生物」として新たに規制が始まりました。(詳しくはこちらをクリック→環境省HP

 

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ネムノキ

ネムノキという名前は、夜になると葉が合わさって閉じて(就眠運動といいます)、まるで眠ってしまうように見えることに由来しています。

ピンク色でよく目立つのは雄しべ。花弁は雄しべや雌しべをまとめる筒のような形になっていて、色も黄緑色で目立ちません。

 

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ネジバナ

小さな雑草ですがラン科です。ピンクの花をひとつひとつよく見ると、ちゃんとランらしい華麗な姿をしています。

花がらせん状に連なって茎についているので、”ねじれ花”でネジバナ。 

 

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今回はいつもとちょっと違うルートです。

炭焼き小屋の横では、ザクロの花が咲いていました。

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花弁と同じ朱色のガクは分厚くて丈夫です。

 

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薄い花弁のほうは先に落ちてしまいます。ガクだけ残った様子は、まるでタコさんウインナー!

 

さて、いよいよ裏手に入っていきます。

年に一度、開花の時期にどうしても見ていただきたくて… 延期でしたけどギリギリ間に合って良かったです。

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ハンゲショウ

ここはちょっとした別世界の雰囲気があります。ハンゲショウが群生していて、その中の木道を歩くことができるのです。

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 最後は、なんともアートな感じが素敵な花を

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ヒメヒオウギスイセン

ですが、とにかく名前が紛らわしくて、似た名前に『ヒメヒオウギ』『ヒオウギ』『ヒオウギズイセン』とあり、

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もう、案内している私自身が混乱してきたので、一覧にして見比べていただきました。

 

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7月の佐鳴湖公園野草観察会は特別バージョンです。

日時は7月27日(木) 9:30~11:30、集合場所がひょうたん池前のあずま屋です。いつもと違うのでお間違えなく!!

参加費は100円です。

普段の観察会では足を延ばせない棚田を観察しに行きます。このあたりでは数少なくなってしまった在来植物をみていただけると思います。なにが観察できるのかお楽しみに♪

※これまで悪天候などで開催ができない場合は中止としていましたが、今年度から新しい試みとして次週に延期することにしました。

その際は当日8:30にHPにてお知らせいたします。ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せ下さい。